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日本医師会賞を受賞した僕は、実は「問題患者」でした。

2026/03/07

日本医師会賞を受賞してから、

よくこう言われます。

 

「神社さんは、きっと模範的な患者さんだったんですね。」

 

医師の言うことを守り、

治療に真面目に向き合い、

病気を乗り越えた人。

 

そんなイメージなのだと思います。



 

でも、正直に言います。

 

僕は、

かなり面倒な患者でした。

 

看護師さんを蹴飛ばしたことが、何度もあります。

 

手術をストライキして、

病院を飛び出したこともあります。

 

処方された薬を、

先生に内緒で全部捨てたこともあります。

 

海外に逃げたこともあります。

 

今思えば、

医療者の立場から見れば

完全に「問題患者」です。

 

それでも僕は、

医療を信頼していました。

 

先生を信頼していました。

 

だからこそ

必死で生きようとしていた。

 

人は、

本当に追い詰められると、

素直な患者では

いられないのだと思います。

 

それでも、

先生も看護師さんも、

僕を見捨てませんでした。

 

怒りながらも、

呆れながらも、

何度も、何度も、

向き合ってくれました。

 

もしあの時、

「言うことを聞かないなら知らない」

そう言われていたら、

僕はきっと死んでいました。

 

カウンセラーになってから

3万件以上の相談を受けてきて、

ひとつ気づいたことがあります。

 

いい子で、

言うことをよく聞く人ほど、

途中で

自分を諦めてしまうことがある。

 

逆に、

少し不良で、

自分を貫く人ほど、

最後は

自分の人生を生きている。

 

もちろん、

反抗すればいいという話ではありません。

 

医療を疑え、

そんな話でもありません。

 

ただ、

人生にはときどき

「それでも自分を諦めない」

という

少し面倒な強さが必要なのだと思います。

 

僕の中には

天使もいます。

 

でも、

同じくらい悪魔もいます。

 

優等生の部分もあれば、

暴れたくなる部分もある。

 

でも、

それでいいと思っています。

 

人間は

そんなふうにできているから。

 

あの闘病の日々が

教えてくれたことは、

ひとつです。

 

人は、

自分を諦めなければ

何度でも生き直せる。

 

最後に。

 

あの頃、

迷惑ばかりかけた先生や看護師さんへ。

 

ごめんなさい。

そして、

本当にありがとうございました。

 

どんな僕でも

見捨てなかったから。

 

だから僕は、

いま、生きています。