365日の相談室を65日続けて、僕が気づいたこと
2026/09/19誰かの人生を書きながら、僕自身の人生を見つめ直していました。
「365日の相談室」を始めて、今日で65日になりました。
毎朝ひとつ、
これまで僕が出会ってきた相談や、
そこから感じたことを書いています。
365日ですから、まだまだ先は長いです。
でも65日書いてみて、
ひとつ気づいたことがあります。
僕は相談者のことを書いているつもりで、
ずっと自分のことを書いていたのかもしれません。

これまで3万件以上の相談を受けてきました。
親子のこと。
夫婦のこと。
恋愛のこと。
病気のこと。
仕事のこと。
「いい人」をやめられない人もいました。
嫌われるのが怖くて、
本当は嫌なのに笑ってしまう人もいました。
家族だから仕方がないと、
ずっと傷つくことを我慢している人もいました。
もう終わらせた方がいいとわかっている恋愛を、
どうしても手放せない人もいました。
話はみんな違います。
でも、その奥にある気持ちをたどっていくと、
時々、同じところにたどり着きます。
「わかってほしかった。」
たった、それだけだったりするのです。
寂しかった。
怖かった。
本当は助けてほしかった。
でも、それを言えなかった。
僕には、この気持ちがよくわかります。
僕自身、
子どもの頃から「大丈夫な人」でいようとしてきました。
寂しくても。
怖くても。
傷ついていても。
平気な顔をしていました。
本当の気持ちを見てほしいと思っていたのに、
自分からは言えなかった。
だからなのかもしれません。
今、僕は、
人が話している言葉そのものより、
その言葉の奥にある、
まだ言葉になっていない気持ちを
大切にしています。
カウンセラーになったから、
人の心が全部わかるようになったわけではありません。
むしろ20年この仕事をしてきて、
わからないことの方が多いと思うようになりました。
人は、
正論だけでは動けません。
「こうした方がいい」とわかっていても、
できないことがあります。
離れた方がいいのに離れられない。
休んだ方がいいのに休めない。
自分を大切にした方がいいのに、人を優先してしまう。
それには、その人なりの理由があります。
だから僕は、
人生を変えようとは思っていません。
誰かを救えるとも思っていません。
ただ、
絡まってしまった気持ちを一緒にほどいて、
「私は、本当はどうしたいんだろう」
と自分の声を聞けるところまで、
一緒に整えていく。
それが僕の仕事だと思っています。
「整えることで、生き直す。」
この言葉も、
365日の相談室を書けば書くほど、
僕自身の中で深くなっています。
人生には、
何度でも立て直していい時があります。
全部を捨てなくてもいい。
急に強くならなくてもいい。
大きな決断をしなくてもいい。
今日ひとつ、
自分の本音に気づく。
それだけでも、
人生は少しずつ違う方向へ動き始めることがあります。
65日。
まだ365日の5分の1にも届いていません。
これからも、
誰かの人生を借りながら、
人間の弱さや、寂しさや、
時々のおかしさも書いていこうと思います。
そしてたぶん、
その中にはこれからも、
僕自身がたくさん登場するのでしょう。
完璧な人間の話ではありません。
迷ったり、
腹を立てたり、
寂しくなったり、
それでもまた朝を迎える人の話です。
もし読んでくださった誰かが、
「私だけじゃなかった」
と少しだけ安心してくれたなら。
365日の相談室を書いている意味は、
それだけで十分なのかもしれません。
https://ameblo.jp/shrine-hiro/
今日も、誰かの人生が少し整いました。
20歳でクローン病を発症しました。

