帰りたくないのに帰る必要はありません。
義務でもなければ、修行でもない。
“気が重い場所”は、実家とは呼びません。

日本では、
特に地方に行けば、
「盆と正月は家族で過ごすもの」
という“伝統のかたち”があります。
もちろん、伝統は大事です。
家族への感謝も、その気持ちは尊いものです。
けれど——
“気持ちを奮い立たせて帰らないといけない場所”は、もはや実家ではなく、ただの“表向きの場”です。

本来、帰省とは、本来「会いたいから帰る」ものです。
にもかかわらず
・文句を言われる
・過干渉される
・比較される
・自分の人生に口出しされる
・愚痴や否定が続く
そんな空気が流れているのなら、
それは、あなたが悪いのではありません。
“帰ってくる人を歓迎できる魅力”を家の側が失っているだけ。
推しや憧れの人には会いたくなるように、
会いたいと思わせる“雰囲気”は、家にも必要なんです。

「帰ってきなさい」
「行かなかったら薄情だ」
「家族なんだから」
こういう“言葉の圧”で動く帰省は、持続しません。
人は、義務や罪悪感では動けない。
まして大人になれば、自分の生活・心・体力の優先順位が変わります。
だから、帰りたくなければ、帰らなくていい。
ただし、嫌われる勇気を持つことが肝心で、相手を否定してはいけません!
ここが大事です。
帰省を断る時は
「否定もしない・愚痴も言わない」
これが最強です。
・「ただ合わないだけ」
・「今の私には必要がないだけ」
それだけで十分。
愚痴を言う人は、どこに行っても愚痴を言います。
あなたが何をしても言います。
だから、びくびくする必要はありません。

以前のブログでも書きましたが、
「家族だから仲良くしなければ」
これは幻想です。
仲良くしようと努力している時点で、
もう相性は悪いんです。
そして、
『自分の言う通りなら“良い子”、
言う通りにならなければ“悪い子”』
そんな基準であなたを見ている人に、
あなたの本音を理解する心は、残念ながらありません。
しきたりも歴史も、もちろん大事ですが、もし、20年も30年も続けてきたのなら、
今年ぐらい、休んでは、いかがですか?
一度ぐらい、いいじゃないですか。
それで崩れる関係なら、もともと本物じゃない。
本物の家族はね、
“あなたが元気でさえいればいい”
それだけなんです。

自分の心に従うことは、
わがままでも不義理でもありません。
「帰りたくない」
その気持ちを否定しないでください。
その本音こそが、
あなたが自分を大切にするための“羅針盤”です。
今年は、あなたが心から安らげる場所で
年末年始を過ごしてほしいです。
あなたは、それでいい。
それが、いい。