親であるあなたに、読んでほしい。
ありのままを認められない親は、
自分だけでなく、
子どもまで不幸にすることがあります。

少し、重たい話をします。
先日、10代の男の子から相談を受けました。
彼は勇気を出して、お母さんにこう伝えたそうです。
「僕は、男の子が好きなんだ」
すると返ってきた言葉は、
「今はいいけど、大人になったら女の子がいいのよ」
全否定ではありません。
怒鳴られたわけでも、家を追い出されたわけでもない。
でも、その瞬間、彼は心の中で決めたそうです。
「もう母には、絶対に相談しない」
なぜか。
彼は気づいてしまったのです。
“母は、僕を理解したいのではなく、母の望む形に戻したいのだ”と。
そしてさらに、こうも言いました。
「思い返せば、これまでも全部そうだった」
子どもにとって、親は世界のすべてです。
その環境の中でしか、生きてきていないのだから当然です。
だからこそ、親の無意識の一言は、
子どもの人生観を静かに決定づけます。
「あなたのままでは、どこか足りない」
そう受け取った瞬間、
子どもは“自分を隠す”ことを覚えます。
そして、親の前でだけでなく、
世界の前でも、本音を出せなくなっていく。
もちろん、親も悪気はない。
心配しているだけ。
幸せになってほしいだけ。
でも――
「あなたの幸せは、私が決める」
それを無意識にやってしまったとき、
支配は、愛の顔をして始まります。
もし、
そこには、親の責任もあるかもしれない。
思い通りに育てようとしてこなかったか。
“正しさ”を押し付けてこなかったか。
僕たちもまた、誰かの子どもでした。
無意識の言葉に、傷ついた経験があるはずです。
だからこそ。
できるだけ、否定の言葉を使わない。
まずは、全部受け止める。
「そうなんだね」
「それもいいね」
その一言が、子どもの未来を守ることがある。
自由を与えられる存在でいたい。
自分の人生を、自分で選んでいいのだと、
背中で伝えられる親でありたい。
ありのままを認めることは、
甘やかすことではありません。
それは、
その人の人生を、
その人に返すということです。