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許せなくていい!“相手の不幸を願ってしまう夜”があっても、人は壊れているわけじゃない

2026/05/13

無理に許そうとすると、心はさらに傷つく。 本当に必要なのは、“立派な許し”ではなく、自分を苦しみから救い出すこと。

「いつか、痛い目を見ればいいのに」

そんなことを、

心のどこかで思ってしまう夜はありませんか。


今日は、

少し踏み込んだ話を書きます。


きれいごとではなく、

人間の“本音”の話です。



カウンセリングをしていると、

時々、こんな言葉を聞きます。


「正直、あの人が不幸になっていくのを見たいです」


それは、

自分を深く傷つけた相手に対して、

湧き上がってくる感情です。


でも、

多くの人は、

そんな自分を見て、

さらに苦しみます。


「こんなこと思うなんて最低だ」

「許せない私は未熟だ」

「スピリチュアル的によくない」


そうやって、

怒りや憎しみを、

必死に押し込めてしまう。


でも、

僕は思うのです。


許せなくていい。


だって、

本当に傷ついたのだから。


傷ついた人が、

すぐに

「感謝しましょう」

「許しましょう」

なんて、

できるわけがない。


むしろ、

無理に許そうとすると、

心が壊れていきます。


特に、

真面目で優しい人ほど、

ここで無理をします。


本当は苦しいのに、

「私が未熟だから」

「私の学びだから」

「私の波動が低いから」

そんなふうに、

自分を責め続けてしまう。


でも、

まず必要なのは、

“許すこと”ではありません。


「許せないくらい傷ついた自分」

を認めてあげることです。


僕は、

これが最初の救いだと思っています。


心理学でも、

怒りには意味があると言われています。


怒りとは、

「これ以上傷つきたくない」

という、心の防衛反応です。


つまり、

あなたの怒りは、

あなた自身を守ろうとしている。


だから、

まずは、

許せない自分を責めなくていい。


ただ──


そこに居続けると、

人生が止まってしまう。


ここが、

とても大事なところです。


相手を憎み続けると、

人生の主導権が、

ずっと相手のままになる。


「あの人さえいなければ」

「あの人のせいで」


その状態は、

本当に苦しい。


だから、

僕が思う“許し”とは、

相手を無罪にすることではありません。


忘れることでもない。

仲直りすることでもない。


「相手との苦しい関係の場から、自分を救い出してあげること」

なのだと思っています。


最終的に必要なのは、

相手を変えることではなく、

自分を、その苦しみの場から、

静かに離していくこと。


もちろん、

すぐには無理です。


僕自身も、

許せなかったことがあります。


父との関係。

病気だった頃のこと。

裏切られたこと。


今でも、

思い出すことはあります。


でも、

時間をかけて、

少しずつわかったのです。


相手を許したから、

楽になったのではない。


「もう、相手に人生を支配させない」


そう決めたとき、

少しずつ自由になれたんです。


許しとは、

相手のためではない。


自分を、

苦しみから解放するためにある。


だから今日は、

無理に許さなくていい。


まずは、

「許せないくらい苦しかった」

と、自分に言ってあげてください。


本当に必要なのは、

立派な許しではなく、


傷ついた自分を、

ちゃんと抱きしめ直すことなのだと思います。