先日のカウンセリングで、
ある方が何度もこう言いました。
「私が悪かったんです」
ご主人とのこと。
職場のこと。
お母さんとのこと。
話を聞いていると、
どう考えても全部がその方の責任ではありません。
それでも、
「私がもっと頑張ればよかったんです」
「私が我慢すればよかったんです」
そう言われるのです。

僕は長年カウンセリングをしていますが、
優しい人ほど、自分を責めるのが上手です。
そして不思議なことに、
本当に人を困らせている人ほど、
あまり自分を責めません。
だから時々思うのです。
優しい人は、
反省が得意すぎるのだと。
誰かが不機嫌でも、
自分のせい。
人間関係がうまくいかなくても、
自分のせい。
期待に応えられなくても、
自分のせい。
いつの間にか、
人生の責任を一人で背負ってしまうのです。
でも、
そのクセには理由があります。
子どもの頃から、
空気を読むこと。
迷惑をかけないこと。
怒られたら謝ること。
そうやって生きてきた人は、
自分を守るために
「私が悪い」
という考え方を身につけました。
だから責める必要はありません。
それは弱さではなく、
生きるために覚えた知恵だったからです。
ただ、
大人になった今は、
そのルールをずっと使い続けなくてもいい。
本当に悪かった時は謝る。
でも、
悪くない時まで謝らない。
それもまた、
大人の選択です。
もし今日、
「私が悪いんだ」
そう思う出来事があったなら、
一度だけ立ち止まってみてください。
そして自分に聞いてみるのです。
「本当にそうかな?」
もしかしたら、
悪いのはあなたではなく、
長年がんばってきた心のクセなのかもしれません。
整えることは、生き直すこと!
自分を責めるのが上手な人ほど、
これからは自分を許す練習もしていきましょう。