僕は20代の頃、華道を習っていた。
父も母も花が好きで、どちらも学生時代から華道を習っていたから、その影響で、僕も習っていた。
家族みんなが、お花好きで、日頃から花のある暮らしをしていたから、僕も自然に教室に通うようになった。
でも、今から20年ほど前は、偏見が多くて、20代男子が華道を習うのは、やっぱり普通じゃなくて、陰で変な噂をされた。
それが嫌で、僕は辞めてしまったのだけど、やっぱり、今でも花が好き!
そして、僕の部屋には、いつも「花」がある。
あの時、先生や花たちから教わったことは、たくさんある。
中でも、一番の大きな学びは、
「花は、力(りき)んでいては咲かない」
ということ。
蕾から花になるためには、自然な状態で、適度なあたたかさの中で、まわりを信じて、力をゆるめていく必要がある。
「ずっと力が入っていては、花は咲かない」
ということを学んだ。
それまでの僕は、花は、力いっぱい頑張って、自分らしい花を咲かせてゆくと思っていたけれど、力が入っていては咲けないという事実に衝撃を受けた。
これは人間も一緒で、力いっぱい頑張って、身体にムチを打って、必死に努力をしても、自分らしい花を咲かせられないのと一緒だ。
力をゆるめて、心に愛を持って、この自分でいいよとゆるしていけば、自然に「あなたらしい花」は咲いてゆく。
世間では、努力して、頑張って、必死になって
「自分らしい花を咲かせよう」
と教えられるが、、、
あたたかい環境の中で、ゆるして、ゆるめていけば、自然と花は咲く!
あるがまま、まわりを信頼して、笑顔でいれば「あなたらしい花」は咲く!
もし今、必死に努力をして、頑張っている人がいれば、ちょっと、そんな自分をゆるして、ゆるめてみてほしい。
ゆるして、ゆるめたところから、あなたらしい花が咲いてゆくよ!
神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)
https://kanja.info/contents_507.html
【代表著書】
「あなたにしか起こせない奇跡」
「クローン病が教えてくれたこと」
「スピリチュアルが教えてくれたこと」
「ひとりぽっちからの卒業」
どんなに強い精神力を持っていても、ブレることはある。
人間は感情の生き物だから、ブレない方が、逆におかしい。
病気になったり、大切な人を失ったり、不慮の事故にあったりすれば、不安になるのは当然で、意味もなく泣けてきたり、悲しくなったり、憂鬱になったりするのも仕方がない。
そんな時は、ブレてもいいし、落ち込んでもいい。
もちろん、泣いてもいい。
生きてゆくということが、色々な人と関わり、予想外のことが起きるということだから、ブレるのは当然で、
「ブレたら、また戻せばいい」
「落ち込んだら、また立ち直ればいい」
と切り替えていくことが大切だ。
そこで、必要になってくるのが「メンター」の存在!
メンターとは、日本語で「助言者・指導者・師匠」とも言われるが、メンターは、個人の成長や精神的なサポートには欠かせない。
僕は長年、心理学を勉強してきて、
「心の強さは、切り替えの速さ」
ということを学んできたから、できるだけ早く、メンターの力を借りるようにしている。
もちろん、自分で問題解決しようと努力もするが、そこに長居はせず、素直にメンターの助言をいただくようにしている。
所詮、一人でできることなんて限られているし、一人で解決しようなんて思わなくていいということを思い知らされてきたからだ。
クローン病になる前は、一人で問題解決をして、誰にも迷惑をかけず、自立することだけが良いことだと思い込んでいたが、いま思い返せば、それは独りよがりの傲慢で、自立ではなく、単なる「孤立」だった。
有難いことに、僕には、心から尊敬するメンターがいて、20代から20年ほどメンターに支えてもらってきたが、メンターから教わったことは計り知れない。
ちなみに、僕のメンターは、今は亡き、声優の増岡弘さん。
長い間、サザエさんに登場するフグ田マスオ役やアンパンマンのジャムおじさんを担当されてきた。
日本国民から愛されるキャラクターを担当してきた増岡さんは、やっぱり、普段の生活からも素晴らしく、みんなから愛されて、多くの人から慕われて、その場を平和な空気にしてくれる人だった。
僕は、人生の師匠と呼べる人に出会えて、本当に幸せだったし、いつか僕自身が誰かのメンターになれることがあれば、それはとっても幸せなことだと思う。
今や、SNSやネットから何でも情報が手に入る時代だから、メンターなんて必要ないと思っている人もいるかもしれないが、幸せな人生に必要なのは、絶対に、信頼できるメンターだ!
ハーバード大学のある研究結果によると、人間の幸福と健康を高めてくれるのは、家柄や学歴、職業や年収ではなく、「信頼できる人」と書かれていた。
やっぱり、信頼できる人がいることで、心身が安定して、幸せな人生が送れるのだと思う。
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著書「ひとりぽっちからの卒業」
https://amzn.to/3uvdppT3万件を超えるカウンセリングをしていると、日々、気づくことは、たくさんある。
中でも、病気に関して言えば、他人に優しすぎる人が、病気になりやすい。
これは、決して、元気な人が他人に優しくないということではなく、他人に優しすぎる人が、自分の想いや感情を誤魔化したり、自分の本音や本心を後回しにしたりする傾向があるため、その不自然さが「病気」となって現れやすいということ。
以前、こんな話を聞いたことがあるのだが。
「いつも他人を想い、他人を優先させている人は、自分を大切にする機会を『病気』という形で与えられる」
まさに、これだ!!!
実体験から言えることだが、病気というのは、誰よりも先に、自分自身を大切にしなさいというサインで、自分自身に優しくなるチャンスだ。
もし、僕がクローン病にならなければ、きっと、今でも自分の感情を誤魔化し、自分を後回しにしていただろうし、自分の心の声や身体のサインを無視して、無理をし続けて、自分を大切にすることなんてできなかったと思う。
元気になった今だからこそ言えることだが、病気の「おかげ」で、自分に優しくなって、自分を大事に生き直すことができるようになったのは有難いことだ。

この世の中、生きていれば、病気になるのは仕方がないし、それもまた自然なことかもしれない。
だから、せめて病気になった時には、病気に抵抗するのではなく、
「自分に優しくなるチャンス」
だと気づいて、しっかり休んで、ちゃんと自分を労り、在り方と考え方を一新して生き直すことをお薦めしたい。
当時、僕は医師から
「病気になっても、病人になるな」
とよく言われていたが、病気はハンデかもしれないけれど、決して、不幸ではない。
不幸なのは、病気になって「病人」になること。
お洒落をすることや人生を楽しむことを諦めてしまうことだ。
「病気は敵ではない」
病気は、あなたをいじめるために起きているものではなく、むしろ、生き直すためのチャンスだと理解できれば、必ず人生は好転する!!!
神社昌弘(かんじゃまさひろ:本名)
https://kanja.info/contents_507.html
著書「クローン病が教えてくれたこと」
https://amzn.to/3Otf6wv僕の父は、47歳で亡くなった。
来年、僕は、その年になる。
父と同じ年になるというのは、とても不思議な感じがする。
あの頃、父は何を想って、どんなふうに毎日を送っていたんだろう?
父が亡くなった時、僕は17歳で、反抗期だった。
だから、父に謝りたいことは、山ほどある。
父は、ある事故で、僕の目の前で亡くなったのだが、それが、あまりにも急すぎたから、
「あの時、ああすればよかった。こうすればよかった」
「なんで、あんなことをしてしまったんだろう」
って、何度も、何度も、そう思った。
父に対する後悔は長く続いたし、それが一生続くと思っていた。
でも、僕がイギリスでスピリチュアリズムを学んでいた時、亡き父から教わったことがある。
それは、
「すでに許されているから大丈夫だ」
ということ。そして、
「後悔をし続けるということは、傲慢だ」
ということ。

後悔している多くの人は、
「自分が許されない」
と思い込んでいるが、僕が霊能者として活動をしていた時、これは僕の周りに限ってのことだが、許されていない人は、誰一人いなかった。
「では、なぜ許されているのか?」
それは、亡くなった人たち自身が、それまでの自分を振り返り、自分の至らなさを思い知るからだ。
自分自身も完璧でないのに、その自分を横に置いて、相手だけを責めることなんてありえない!
そもそも、僕たちは、なぜか100点満点の行動ができると思い込んで生きているが、そもそも100点満点の生き方なんてできるはずがない。
それなのに、そこを基準に生きているから「後悔」をしてしまう。
後悔をし続けるというのは、今できるようになった自分が、過去のできなかった自分をジャッジして、哀れな自分でいたいだけで、結局のところ、自分を追い込んで、自己正当化を図っているのかもしれない。
みんな間違いや失敗をして、それでも許されて、助け合って生きているのだから、お互い様だ。
もし後悔することがあれば、その時はクヨクヨしてもいいし、思い切り泣いたらいい!
でも、泣きが終わったら、ちゃんと「反省」をして「改善」すればいい!
そうすれば、必ず許される。
「いつまでも後悔し続けるのは傲慢だ!」
「自分を許す勇気を持ちなさい!」
僕は、父から教わったことを、いつも心に留めている。
後悔は、ちゃんと成長している証だ!
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僕がクローン病と診断されて、15年くらい経ったある日のこと。
大腸内視鏡検査をして、担当医師から、
「おめでとう!もう、大丈夫だよ」
と言われた。
本来であれば、幸せいっぱいになって、最高の気分になるはずが、なぜか、
「これから先、どうしていいのか?」
わからなくなってしまった。
これには、自分でも驚いた。
これまで、あんなに必死になって『完治』を目指してきたのに、それが叶った瞬間、幸せよりも、不安が出てきたことに対して、大きなショックを受けた。
いつしか、僕は、クローン病に依存するようになっていて、完治させることが人生最大の目標になっていたことに気がついた。
病気は、あくまで人生の通過点であって、それを克服することだけがゴールになってはいけなかったのに、真面目すぎた僕は、問題解決ばかりに夢中になって、人生の楽しみや喜びを忘れて、いつしか、修行僧のようになってしまっていた。
夢や目標は大事だが、その先を考えることは、もっともっと大事だということを思い知った。
病気を治すことより大切なのは、日々の心身が穏やかに過ごせること。
そして、完治よりも大切なことは、長く続く人生を、元気に、豊かに、楽しく過ごせること。
僕たちは、問題解決をするために生まれてきたのではなく、『幸せ』になるために生まれてきたことを、今一度、覚えておきたい。
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